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(ブログ)テキスタイルオートサンプル織機『織華』のお話し (1)



今回は、弊社で取り扱う テキスタイルオートサンプル織機『織華』について、お話しをします。

「織華」は、いろんな試作を担当する部署の方に、ご興味を持って頂くことが多いので、今回は少し掘り下げて、織華に関するよくあるご質問を、設置の様子とあわせて仕組みもご説明していきます。ボリュームたっぷりの内容になっておりますので、お時間のある時にでも、ゆっくりご覧ください。


 

織華の仕様とよくあるご質問


1. 経糸整経はどうするの?

織華には、織華専用の整経機(ビームへの巻返装置)、測長・スピード・周数管理が出来る制御ソフト付きで優れもの(?)があります。

1インチづつセパレートされた専用ビームを整経する方法は、占有スペースが少なくてすむと、お客様から絶賛頂いたこともあります。

また、他のお客様は、専用クリール台を製作して50cm幅の糸を引き揃えて、いっぺんに整経しておられています。


織華専用の整経機

 

2. この装置は、何ができるのか?

こちらの機械装置は、カーボン専用(他アラミドも)の巻き返し装置です。

大きなチーズから、専用リールに巻き返しが出来るので、高額な素材の場合は重宝されます。

写真の例は、カーボン3Kを、ねじれや撚れがないように、綺麗に巻き返す為に導入させて頂きました。


カーボン専用(他アラミドも)の巻き返し装置です。

 

3. 織華の緯糸給線が、8種類も!

通常の織機では6色が最大だとお聞きしますが…、織華通常版はなんと、8種類の糸給線が制御可能です!!

もちろん糸切探知(接触式)も可能です。

対応繊維もいろいろ試してみました。

でも、やはり張力調整には、コツ?(経験)が必要です。


8種類の糸給線が制御可能です!!

 

4. 織華でも二重織が織れます

写真は、織華(標準版)の送出装置で、二重ビーム搭載可能の送出装置です。“張力と管理”も可能です。

“張力管理”は、バネ(黄色)を強めたり弱めたりすると、連動するロールが上下して、張力調整が出来ます。そのバネの位置を接近センサーで制御しているので、常にある程度一定の張力で製織可能という理屈です。単純な仕組みですが、いろんな張力調整が出来るとのご評価で、結構好評です。


二重ビーム搭載可能の送出装置

 

5. 織華の制御はどのように行うの?

よくいただくご質問なのですが、織華専用制御ソフト『Orika TEX』を使用します。


これは製織条件設定画面です。

この画面でお客様に操作して頂くのは、一点だけ。織りたい長さを入れるだけ です。あとは、織華がやってくれます。


織華専用制御ソフト『Orika TEX』

 

6. 織れるか?織れないか?

レピアヘッドが重要です。何でも織れるのか?と良く聞かれるのですが…

写真は、織華専用のレピアヘッドです。

販売当初は、対応できる範囲が狭いとのご評価でしたが、今はかなりの範囲で、太い糸から細い糸まで対応可能になりました。

だた、全ての繊維をこの1種類のレピアヘッドで対応するのは理想ですが、厳しい課題が多いです。織華で織りたい生地をテストしてから、ヘッドを細い糸用か?太い糸用か?を決めています。


織華専用のレピアヘッド

 

7. 設置の日数は?

納品直後の織華(標準版)です。

設置作業は、2日間で全ての作業を終了します。


運用指導は、1日5時間程度で、実習しながら使えるようになるまでサポートしております。


納品直後の織華(標準版)

 

8. 織華(標準版)設置のお話し。

福井県の大手カーテン製造メーカー様の、研究試作機として導入された、織華の設置した際のお話です。

織華(標準版)の設置風景です。

設置作業の現場では、様々な事が起きます。

ひとつひとつ、解決していき、納品が完了すると大きな達成感と、連帯感が生まれます。

「なんか、すごい仕事したな」と、感じます。

でも本当に大事なのは、これから上手く運用して頂く事なので、スタートラインに立てたという事なんですよね。営業マンの立場から見ると技術者の方は、いつも「凄いな」と、思います。


織華(標準版)設置

 




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